江戸堀印刷所

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【デザインのひきだし37】に掲載されました

2019年6月発行『デザインのひきだし37』活版・凸版特集に掲載していただきました!
デザイナーさん、印刷会社にとってもほんとにためになる本です。
今回は編集長の津田さん自ら取材に来ていただけたので、
ここぞとばかりこちらも色々とお話を聞いてしまい勉強になりました。
津田さんは『セブンルール』という番組にも取り上げられた敏腕編集長で、
紙&印刷愛にあふれたほんとに魅力的な女性です。

ここ数年は完売になる人気雑誌なので、もう書店では見当たらないかもですが、
どこかで目にすることがあれば、P78をぜひご覧ください。
綴じ込み付録の印刷も提供しています。

昨日から大阪でG20サミットが行われているので、
関係者が宿泊している主要ホテルから近いここ中之島界隈も交通規制が入り、
ポリスがたくさんいてすごいことになってます。
普段はこんなこと無縁の街なのに違和感。。。
ちなみに江戸堀近辺は群馬県警察が活躍していました!


近代製紙業発祥の地!

先日、京阪中之島駅から江戸堀に向かう道中で、リーガロイヤルホテルとグランキューブ大阪の間を歩いていると、「近代製紙業発祥の地」と刻まれた石碑を発見!
え?こんなところに?!という場所です。

「この地は、明治八年(1875)に日本ではじめて洋紙がつくられた場所です」と記されていました。こんな近くに印刷には欠かせない洋紙の発祥の地があるなんて意外や意外。
「大阪の商人平野屋五兵衛(ひらのやごへえ)がイギリスから洋紙をつくる機械を買ったことがきっかけとなりました」とあったので、平野屋五兵衛をググると、朝ドラの「あさが来た」に登場した天王寺屋とならび、大坂の有力両替商だったとのこと。
江戸時代の中之島周辺は、各藩の蔵屋敷があったことで有名です。ここ江戸堀も江戸時代は「江戸堀川」が流れ、物流の中心地となっていたのですが、昭和30年には埋め立てられました。地名はその名残りです。
「あさが来た」も中之島界隈の物語だったので馴染み深く見ていたのですが、11/5放送の「ブラタモリ」を見ていたら、なんとあのタモさんが江戸堀に!!
ここでも「堀」の痕跡が紹介されていたのですが、密かにタモリファンなので、思わずテンションがあがってしまいました。こんなに近くに来ていたなんて。。一目お会いしたかったです。

「夜喫茶ヤギー」ショップカード

大阪・阿波座にある「夜喫茶ヤギー」さんのショップカードを印刷させていただきました。
昼間は「喫茶アカリマチ」として営業されている場所で、夜になるとそのまま「夜喫茶ヤギー」と名前を変え、アルコール、喫茶、定食までいただけるお店となっています。おひとりさまにも子連れにもやさしいお店です。
「夜喫茶」という響きが好きです。
アカリマチは奥さま、ヤギーはご主人さまがメインでされていて、とても素敵なご夫婦。モーニングはおじゃましたことがあったのですが、先日仕事帰りに晩ごはんを初体験しました。自分が作るより断然おいしい家庭的なお味の定食で、すっかり癒されてきました。

ショップカードは、夜喫茶をイメージしたいということで、マット感のあるネイビーブルーをご提案いたしました。店名ロゴは、ご友人に描いてもらったというかわいいヤギのイラスト作品から抜粋し、表面に活版印刷で表現しました。手書き感がお店の雰囲気と合っていて、味のあるとてもかわいいカードになったと思います。
裏面はシルバーのオフセットで印刷しています。箔押しと違い、インクの金銀はマットな紙に乗せると落ち着いた色に仕上がるので、夜空のイメージにぴったりでした。
ぜひお店のほうにもほっこりしにいってみてください!

■夜喫茶ヤギー
大阪市西区立売堀3-6-18 ARIBA amidaike 101
Tel&fax.06-6531-8898
営業時間:19:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:日曜・祝日
◎地下鉄千日前線・中央線「阿波座駅」2号出口より南へ徒歩3分

■喫茶アカリマチ/Facebook


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size : 91×55mm
print : 1/0(活版)、0/1(オフセット)
paper : ビオトープGA-FS ネイビーブルー210kg
color : DIC-620(gold/青口)、DIC-621(silver)

蛍光インキもOKです

今日は毎年恒例の御霊神社の夏祭りで、江戸堀界隈でも行列が練り歩いていました。
お世話になっている電気屋さん、お昼に行く定食屋のご主人もいつもと違う祭りスタイルでキマっていました。
台風11号接近中で雨が心配でしたが、14時の時点では大丈夫でした。子供たちの元気なかけ声に癒されました。
大阪は今夜が山場かな。。。

さて、先週は黄色の蛍光インキを使って活版印刷しました。
印刷機のローラーが黄色に染まるのがかわいいです。

蛍光インキは、T&K TOKAさんの「TOKA FLASH VIVA DXシリーズ」より5色を在庫しています。(180 キューピッドピンク、350 プルートレッド、500 ヴェスタオレンジ、610 サターンイエロー、650 オーロラグリーン)
今回はサターンイエローを使用しました。

従来の蛍光インキと比べると、T&K TOKAさんの蛍光色はとても発色が鮮やかでおすすめです。
http://www.tk-toka.co.jp/product/ink/offset/detail/flash-vivadx.html

これまでに蛍光ピンクで名刺を印刷された方もおられます。
質感のある和風な紙に印刷してもPOPな印象になるので、色のイメージだけで変化を楽しめます。
版はそのままで、増刷の時に色替えをするというのもいいですね。

ちなみに今回の蛍光黄色&シアンで仕上げたのは、A5サイズのフライヤーで
神戸・北野クラブ solaさんのイベントご案内になっています。

用紙は、鮮やかな色が映える白色度を持つ[気包紙U ディープラフ]を使用しています。

インキ色と用紙の意外な取り合わせも楽しいので、ぜひお試しください!
もちろんご相談もお受けします。

THE GARDEN ORIENTAL OSAKA オープニングDM

すっかり秋も深まってまいりました。
冷暖房もいらず、窓を開けると気持ちいい今の季節が一番好きです。
この時期いろんなイベントが開催されているようですが、
10月4日には、靭公園で開催されていた「えほんpicnic」に行ってきました。
マルシェコーナーもあり、そこで昼食やコーヒーを買って
シートでゴロゴロしながら絵本を読んだりお昼寝したりしてました。

11月1日(土)には、ここ江戸堀からすぐの京町堀の壽会館ビルにて
壽・文化祭」というイベントがあるそうです。
いろんなショップが入っていて少しレトロな素敵なビルです。
この日に靭公園あたりを散策される方はぜひ行ってみてください!

そして、イベントではないのですが、
11月20日、桜之宮公園すぐお隣に「THE GARDEN ORIENTAL OSAKA」が
グランドオープンします。
1959年に世界に賓客をもてなす迎賓館として大阪の威信をかけて
誕生した元「大阪市公館」を活用し、結婚式場として生まれ変わります。
こちらの建物は、関西建築の雄、竹腰健造による美しいアールデコ様式の洋館で、
4000坪の敷地に広がる壮麗な庭園は、大阪万博の日本庭園も手がけた田治六郎の設計。
なんとも贅沢な式場ですね。 


今回、こちらのオープニングDMを印刷させていただきました。
3つ折りタイプのレセプション招待状と、正方形タイプのカードです。

すべて活版で印刷したいとのご依頼で、
弊社のプラテンで印刷できるMAXの大きさ(A4位)に挑戦しました。
紙は活版印刷に適したTAKEOの気包紙U ディープラフの一番厚めタイプ。
こちらの紙は最近とても人気があります。

どちらも宛名面は金1色で、中面は金とスミの2色。
シンプルで文字中心の素敵なデザインです。
この辺りは地図がややこしいのですが、うまく表現されているなと感心。

活版印刷はすべて同じように印刷するのは難しく、
どうしても色の濃さや見当が少しはブレてしまうことは
事前にご説明させていただいています。
今回も駅の金色の位置を合わせるのが大変だったのですが、
多少のズレは活版ならではの味ということで、ご了解いただきました。

招待状の3つ折り線は、紙が厚いため筋入れ加工にすると
少し膨らむ感じになるので、ハーフカットで加工しました。

個人的には結婚式利用はムリそうですが、
レストランのランチくらいは行ってみたいな〜と思います。
見学するだけでも価値はありそうですね。

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size : w210×h310mm、w210×h210mm、
print : 2/1(活版)
paper : 気包紙U ディープラフL295kg
color : DIC619、K100/DIC619

(ono)

Osteria La Cicerchia(オステリア・ラ・チチェルキア)

もう8月も終わりですね。
気がつけば蝉の声に変わり、秋の虫の声が聴こえてくるようになりました。
夕立の後の涼しさが気持ちいい今日この頃です。

暑さも柔らぎ、そろそろ食欲がわいてくる頃ではないでしょうか。
そこでちょっと穴場のお店紹介です。

■Osteria La Cicerchia/オステリア・ラ・チチェルキア
 (西区京町堀2-3-4-303 tel.06-6441-0731)

ここ江戸堀印刷所からも近く、なにわ筋を挟んで西側の京町堀2丁目にあります。
女性オーナーシェフの連(むらじ)さんがおひとりで切り盛りされていて、
カウンターとテーブル席が1つのこじんまりとしたステキなお店です。

ご近所ということで、 ショップカードやお名刺などの印刷をご依頼いただきました。
イラストはイタリアのご友人が描かれたとのこと。
温かみがあってとてもステキです。
上のショップカードはピンクマスター印刷、
下のお名刺は深緑色のインクで活版印刷しています。

ここは、イタリアのマルケ料理を専門にされているリストランテ。
ヴェネチアの下の方にあるマルケ州の存在を、私は今回初めて知りました。
店名の「チチェルキア」は、マルケで採れる豆の名前とのこと。
現地で修行もされていて、マルケには格別の思い入れがある連さんが作る郷土料理は、
どれも丁寧に作られていて優しいお味がします。

オープン初日(5/15)、開店前の連(むらじ)さん。
とてもキュートなのに、テキパキと料理をされている姿はかっこよく、
シニアソムリエの資格も持っておられワインもおまかせできます。

気になるメニューの数々。
食いしん坊の私は全部食べたくなりました。

連さんお手製の手打ち麺もおいしかったです!
とうもろこしを練り込んだポレンタというパスタも、なかなか味わえないイタリア料理です。
「肉詰めオリーヴのフリット」は感動ものでした。
女性おひとりさまでも、フラッと飲んで帰れるようなあたたかいお店です。
もちろんおじさまも癒されると思うので、ぜひ行ってみてください。
 

夏祭り!

すっかり暑くなってしまいました。
気がつけば梅雨明けもしてるとのこと。そりゃ暑いはず!
でも今年はセミが鳴き始めるのが遅かったような気がします。
(7月9日に初鳴きを聴きました)

一昨日の昼間、賑やかなお囃子の音が聴こえるなと思ったら、子どもたちの団体が踊りながらやってきたので、見物に外に出てみました。
中にはうな垂れている子もいましたが、炎天下の中をみんな一生懸命行進してました。
行列の中に知り合いを3人発見し「がんばってください!」と声をかけると、いい笑顔を返してくれました。お祭りはやっぱりテンションあがりますね!

このご一行のゆく先は、淀屋橋のビジネス街にある御霊神社。
古来大阪市の船場、愛日、中之島、土佐堀、江戸堀、京町堀、靱、阿波堀、阿波座、薩摩掘及び立売掘、長堀の西部南北堀江の西武等旧攝津国津村郷の産土神として、信仰の中心になっていたとのこと。(御霊神社HPより)

大阪は参加型のお祭りで楽しいですね。
私は京都出身なのでしっとりした見物系が多く、こんな参加型の「THE 祭り!」というのに憧れます。
あ、でも私の地元である下鴨神社の「みたらし祭」(7月26日〜29日) はオススメです。御手洗池(おてあらい池ではありません、みたらし池ですよ!)に足をつけて無病息災を祈りながら進んでいく「足つけ神事」があり、地味ですがちょっと参加型です。

昨年の今頃はちょうど江戸堀印刷所として初めて活動を開始した時期でした。
あれから1年か・・・ 
2011年7月、ここの内装をしていただいたお二人の展覧会に協賛で参加させてもらいました。

■大原温+東端桐子展
http://www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1141.html 
http://www.straightdesign.net/works/ozone.html

ということで、これから暑い夏を乗り切りましょー!

靭公園でバラ三昧

5月末あたりから靭公園ではバラが咲き誇って、通る度にいい香りがプンプンしてました。
今はバラ祭気分も終焉を迎えようとしていますが、並木道の新緑も気持ちいい季節です。
江戸堀印刷所から数分でいける靭公園は、私にとっても憩いの場です。

2006年に「世界バラ会議大阪大会」が開かれるのを機に、バラ園が改装され今のようなステキな風景になりました。
実はそれまでは、靭公園には青テントハウスがあったりもする公園だったのですが、大阪市が強制排除にかかり、その様子は全国ニュースで報道され話題にもなりました。
今はそんな面影もなく爽やかで健全な公園、ファミリーが集う西区のオアシス的存在になっています。


 

先日、天皇皇后両陛下が訪英されておられましたが、イギリスのエリザベス女王から美智子様に贈られたとも言われる「プリンセスミチコ」という品種のバラもあります。艶やかです。

紫のバラ・・・珍しいですね。
「ガラスの仮面」の紫のバラの人(速水真澄!)を思い出します。
→世代がバレてしまいますね。

10〜11月頃にもう一度咲く時期が来るようですので、見逃した方は秋にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

SANBORIとは??

サ・ン・ボ・リ?

どうやら「土佐堀・江戸堀・京町堀」エリアを“SANBORI”というようです。

昨年末にこの界隈で「あったかバルナイト」というイベントがありました。
おそらくこれを企画された方が名付けられたようですが、
この宣伝ポスターを見つけた時、「サンボリって・・・」とツッコミを入れつつ
うまいことまとめるな〜、と妙に納得してしまいました。

たしかに最近この西区サンボリ界隈はアツく、
バルのようなお店やいい感じのご飯やさんが増えています。
実際このイベントも59店舗が参加していました。
私は仕事帰りに3軒ハシゴしました。

特に京町堀の「チュカテ」さんは、いつもワイワイと人が溢れていて大賑わいです。
スタッフのみなさんの清々しさと料理のおいしさがたまりません。
人が人を呼んで集まっているような、そんな気持ちのいいお店です。

ジャンルは違えども、チュカテさんのように
私たちもまずは“SANBORI”の方々や街に馴染んでいけるような
地元に密着した印刷屋さんでありたいと思っています。

イチョウたちはいずこへ

御堂筋のイチョウ並木は有名ですが、なにわ筋もなかなか立派なもんです。
オープンした頃はちょうど黄金色に染まっていて、
窓から見る景色は、それはきれいなものでした。
そんなイチョウが色づく頃も過ぎまして、気がつけば落ち葉の嵐。
いつのまにか、木々たちは寒々しく裸ん坊になってました。
そして、道路や街路樹の島にこんもりと溜まった落ち葉の山は
一体どうなるんやろう・・・といつも疑問に思っていました。
そしたら先週のこと。
お兄さんやおっちゃんたちがどこからかやってきて
一生懸命作業を始め、どんどんトラックに積み込んでいきました。
こういうことになっていたのね。
気分も見た目もスッキリ。

知らない間に街がきれいになっていたりすることも、
誰かがこんな風に作業をしているからなんですね。
今更ながら・・・