江戸堀印刷所

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“ビワパール Paper+ビワパール Ink”で印刷

滋賀県・琵琶湖の淡水真珠「ビワパール」ってご存知ですか?
このビワパールの認知度を上げブランド化の実現を目的とする試みが、滋賀県で行われています。
成安造形大学 地域連携推進センターが滋賀県の委託事業として、滋賀県ブランディングディレクターの服部 滋樹氏(graf代表)と共に、“MUSUBU SHIGA”と連携したブランディング事業を推進する活動を行っています。
そこでこの度開発された、ビワパールの母貝であるイケチョウ貝の貝殻を砕いて練り込んだ「紙」「インク」を使い、名刺を活版印刷するご依頼をいただきました。
弊社でも初めての試みだったのですが、この斬新な取り組みに賛同しチャレンジしてみることに。紙は貝殻の粉のせいか給紙がなかなかうまくいかず、インクも硬めで乗りにくい部分もあったのですが、何とか無事に仕上げることができました。

この名刺は、成安造形大学で開催中の展覧会にて展示中です。
お知らせが遅くなってしまい11月29日(日)の最終日になりますが、琵琶湖方面に遊びに行かれる方は、成安造形大学「キャンパスが美術館」までGO!

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2015 秋の芸術月間 セイアンアーツアテンション VOL.7
「MUSUBU SHIGA 空想 MUSEUM – 近江のかたちを明日につなぐ-」

会期|2015 年10 月31日(土)― 11月29 日(日)
休館|11 月11 日(水)、12 日(木)、28 日(土)
時間|12:00-18:00 入場無料
会場|成安造形大学【キャンパスが美術館】
滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
http://www.seian.ac.jp/gallery/?category_name=schedule-attention

■湖と、陸と、人々と。MUSUBU SHIGA
滋賀県に培われてきた魅力をより県外へ、世界へと発信しブランド力を高めていく為に発足されたプロ ジェクト。本プロジェクトのブランディングディレクターとして、graf 代表の服部滋樹氏が就任。ソーシャルデザインの視点から、滋賀県の魅力ある「ヒト・コト・モノ」を発見し、むすびあわせながら滋賀県の“これから” をみなさんと考えます。
http://www.musubu-shiga.jp/

濱田 晋 写真集 <それから and then>

写真家の濱田晋さんの写真集を印刷~製本させていただきました。
弊社で印刷している「CHICAGO」を偶然ご覧いただき、このような仕様で制作したいということでご相談いただきました。濱田さんは東京で活躍されておられますが、関西出身なので、できれば制作は地元で・・・とお声がけいただきました。
ほんとうにうれしいご縁です。


使用した紙は、軽くて温かみのある中質紙のアドニスラフ80、印刷は軽オフセットで網点を100線に抑え、敢えてザラッとした感じを表現されています。鮮明なカラー印刷が多い写真集の中で、このような仕様を選ばれた濱田さんのセンスが素敵です。

11月23日(月・祝)~30日(月)まで、東京・目黒区[みどり荘]にて、「それから -and then-」と題した個展を開催されます。今回の展示に合わせ制作された写真集も、100部限定で販売されます。お近くの方はぜひ足をお運びください。

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濱田 晋 写真展 - それから and then –

会期:11月23日(月・祝)~11月30日(月)
場所:東京都目黒区青葉台3-3-11 みどり荘3F
時間:12:00~20:00
クロージングパーティ:11月30(月)19:00~21:00
http://midori.so

■Shin Hamada
http://shinhamada.com/

「夜喫茶ヤギー」ショップカード

大阪・阿波座にある「夜喫茶ヤギー」さんのショップカードを印刷させていただきました。
昼間は「喫茶アカリマチ」として営業されている場所で、夜になるとそのまま「夜喫茶ヤギー」と名前を変え、アルコール、喫茶、定食までいただけるお店となっています。おひとりさまにも子連れにもやさしいお店です。
「夜喫茶」という響きが好きです。
アカリマチは奥さま、ヤギーはご主人さまがメインでされていて、とても素敵なご夫婦。モーニングはおじゃましたことがあったのですが、先日仕事帰りに晩ごはんを初体験しました。自分が作るより断然おいしい家庭的なお味の定食で、すっかり癒されてきました。

ショップカードは、夜喫茶をイメージしたいということで、マット感のあるネイビーブルーをご提案いたしました。店名ロゴは、ご友人に描いてもらったというかわいいヤギのイラスト作品から抜粋し、表面に活版印刷で表現しました。手書き感がお店の雰囲気と合っていて、味のあるとてもかわいいカードになったと思います。
裏面はシルバーのオフセットで印刷しています。箔押しと違い、インクの金銀はマットな紙に乗せると落ち着いた色に仕上がるので、夜空のイメージにぴったりでした。
ぜひお店のほうにもほっこりしにいってみてください!

■夜喫茶ヤギー
大阪市西区立売堀3-6-18 ARIBA amidaike 101
Tel&fax.06-6531-8898
営業時間:19:00~24:00(L.O.23:30)
定休日:日曜・祝日
◎地下鉄千日前線・中央線「阿波座駅」2号出口より南へ徒歩3分

■喫茶アカリマチ/Facebook


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size : 91×55mm
print : 1/0(活版)、0/1(オフセット)
paper : ビオトープGA-FS ネイビーブルー210kg
color : DIC-620(gold/青口)、DIC-621(silver)

スノーブル-FSのご紹介

用紙メーカーのTAKEOから2015年9月末に新発売された「スノーブル-FS」で、活版印刷見本を印刷させていただきました。TAKEOさんサイトに掲載されている通りですが、「雪のように白く、ふわっとした手触り」で、クッション紙のような風合いがあります。

そのため活版印刷にはとても相性がよく、印圧具合もいい感じに仕上がりました。
白色度が高く表面は微塗工されているので、ラフな中にも上品さが備わっている印象を受けます。
L判158.5kg(約0.25mm厚)〜616kg(約1mm厚)まで7種のラインナップが揃っているのもうれしいですね。同じ紙種でいろんな印刷物の展開ができそうです。また、比較的高価なコットン紙の風合いがほしいけれど価格を抑えたい、という時にもおすすめです。

余談ですが、紙の銘柄の最後に「-FS」とよく付いているのは何の意味かご存知ですか?
環境に配慮された「森林認証紙」であることを表しています。わかりやすくていいですね。ぜひ紙を選ぶ時の参考にしてください。

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活版印刷見本をご希望の方は、お送りいたしますので江戸堀印刷所までメールにてご連絡ください。
印圧は「強め」と「弱め」の2種類ありますので、ご希望があればお知らせください。もちろん両方でもOKです!

 

■スノーブル-FS
http://www.takeo.co.jp/finder/search/details.php?d_id=715
雪のように白く、ふわっとした手触りのパッケージ用紙です。スムースな肌合いに、印刷適性を備えています。7種類の厚さを取り揃え、幅広くご愛用いただける汎用性の高さが魅力です。

「LAUNDRY CAFE」ショップカード

大阪・門真市の京阪線「古川橋駅」の近くに新しく開店される「LAUNDRY CAFE」さんのショップカードを印刷させていただきましたので、ご紹介いたします。
表面のロゴはグレーのインクで活版印刷、裏面はオンデマンド印刷で仕上げました。
紙はナチュラルな質感なのに渋めの「ファーストヴィンテージ シルバー」を選ばれ、シンプルに店名が引き立つ仕上がりになりました。

店名の由来をお聞きすると「コインランドリーの隣にあるから」というお答えが!
わかりやすくておもしろいです。
といいながらも、うちも江戸堀にある印刷所というわかりやすい店名でしたが。。。

一からお店を立ち上げられ、フランスにまで足を運んで研究されたこだわりのサンドウィッチが気になります。コーヒーもスペシャルティコーヒーを提供されているとのこと。
店長さんも明るくステキな女性で、どんなお店になるのか楽しみです。
地元の方にも愛される古川橋の名物カフェになればいいですね。
お近くの方や、このあたりを通られる時はぜひ行ってみてください!

■LAUNDRY CAFE
門真市垣内町15-3
06-6907-6577
Mon-Fri 7:00-20:00
Sat, Sun 11:00-20:00
不定休
http://laundry-cafe.jimdo.com

6月8日オープン!

「笑うホームレス」出版!

今回初めて知った「ホームレス芸人」を名乗るホームレス小谷さん。
自分のホームレス生活をSNSで配信する活動をすることで、じわじわと知名度をあげている芸人さんです。お話を聞くと、自分の一日を50円で販売し、人との出会いで日々活動を続けているとのこと。おもしろいです。
そしてなんと、クラウドファンディングで出版資金を集めて自伝本をつくる、という新しいカタチの自費出版をされました。江戸堀印刷所では製本もできるということで、デザイナーのKachoさんからご相談いただき、本の印刷・製本をお手伝いさせていただきました。

タイトルは「笑うホームレス 〜10キロ太って、嫁もろた〜」。タイトル通り、ホームレスになってから結婚されたというから、これまた奇想天外な話です。奥さんがすごいです。

せっかくなので、表紙タイトルは活版で印刷したいということで、予算内に収まるようにご提案をしながらお話を進めていきました。ホームレスなので、ダンボールぽく、かつインパクトはつけたいということで、クラフト系板紙の片面だけ金の加工が施されている特殊な紙を最終的に選ばれました。
そして型抜き加工でボコッと穴をあけたところから、小谷さんがイェイ!と覗いている、インパクトのある表紙ができました。カラーはこの写真部分の扉(最初の1枚目)だけで、あとの本文96Pはすべてモノクロの軽オフセット印刷で仕上げています。

ホームレス小谷さんには、大阪に来られた時に合わせて印刷の立ち会いにも来ていただけました。
仕上がりにご満足いただけたようでよかったです。
ありがとうございました!!

5月20日(水)には、
心斎橋のスタンダードブックストアにてトークショーを開催されます。
http://www.standardbookstore.com/archives/66179111.html

本の販売もされるそうです。
興味のある方はぜひ足をお運びください!

■ネット販売もされています!→http://yugamigachi.thebase.in/

 

活版マッチ、Graphic Design in Japan 2015 入選!

2014.11.19.にブログにてご紹介させていただきました活版マッチ
日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)の
GRAPHIC DESIGN IN JAPAN2015に入選されたそうです!
ご依頼いただきましたnative graphic様よりご報告いただきました。

年鑑『Graphic Design in Japan 2015』に掲載、
2015年6月19日~8月5日、東京ミッドタウン・デザインハブにて展示予定とのことです。

おめでとうございます!!

 

紙で作るミニアコーディオンのご紹介

アコーディオン奏者でもあり、修理・調律師でもでもあるneneroroさん。
女性アコーディオンのグルーブ「リュクサンブール公園」のメンバーとしても
活躍されているとてもかわいらしい方です。

neneroroさんは、紙で作る手のひらサイズのアコーディオン「papernica(ペパニカ)」
のワークショップを定期的に開催されています。

そのミニアコーディオンの元となる台紙のガイドラインを
活版で印刷させていただいております。
以前はガイドラインを自分で書き込んでから作業していたそうで、
その時間の短縮と、少し折り目の型がついているほうが折りやすいということで、
活版印刷で強めに押してみたらどうか・・・とご相談いただきました。
持ち込んでいただいた、いろんな絵柄の紙の裏に印刷しています。

こんな活版印刷の使い方があっておもしろいです。
目からウロコでした。

実は、以前にこちらのブログにてご紹介させていただいた、
Osteria La Cicerchia(オステリア・ラ・チチェルキア)の女性オーナーシェフ
連さんと、偶然にもイタリアで勉強されていた時にお知り合いだったとのことで、
そんなつながりも嬉しいです。

明日(26日)に朝日放送(6ch)の番組「ココイロ」にてneneroroさんの紹介があるそうです!
タイムリーなので、ぜひご覧ください!

紙で作る手のひらサイズのアコーディオン papernica

papernica ブログ

Listen to Nature ショップカード

ハロウィンが過ぎると、もう街はクリスマスムードですね。
子供の頃はワクワクしながらクリスマスツリーの飾り付けをしたけど
今は飾るスペースも気持ちの余裕も少しなくなってしまったな、
と思い直す日々を過ごしております。

この時期にびったりのとても素敵なクリスマスリースをはじめ、
“植物を身近に感じ、暮らしを楽しむためのアイテム“を制作・販売されている
Listen to Nature」さんのサイトオープンに合わせて、
今回、ショップカードを印刷させていただきました。

カードのデザインは、水彩画でフワッとしたカラーのバックに
グレー文字のかわいくて優しいデザイン。
紙は軽くてソフトな風合いのパルパーを選ばれました。

最初はカラー部分をオフセット印刷で考えられていたのですが、
数量とのバランスでコスト的に高くなってしまうので、
少部数カラーにはおすすめのオンデマンド印刷をご提案。
最初はオンデマンド印刷の品質をご心配されていましたが、
試してみるとオンデマンド印刷と紙の相性もよく
淡い色合いもうまく馴染み、仕上がりにはご満足いただけました。

 

 

 

文字はご希望通りに活版印刷で強めに印圧をかけたのですが、
黒ではなくグレーなのでバランスよく優しい印象に仕上がりました。

 

Listen to Natureさんの商品をご購入いただいたお客さまに
このショップカードを添えられていて、実際に届いた方から
ご好評いただいているとの嬉しいお知らせをいただきました。

ツリーを飾る場所はなくとも、クリスマス気分を味わいたい方には
おすすめのクリスマスリース。
その他にも本物の植物を使ったかわいいフラワーアクセサリー等々、、、
売り切れ中の商品もお気軽にお問い合わせ・ご予約いただければ
追加製作してご用意できることもあるそうなので、ぜひご覧ください!

◆Listen to Nature ブランドサイト

◆Listen to Nature オンラインショップ

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size : 55×91mm
print : 4/4(オンデマンド)、1/0(活版)
paper : パルパー ホワイト210kg
color : process color、gray

(ono)

活版マッチ、つくれます

2012.10.11.にこちらのBlogでご紹介しました
江戸堀印刷所オリジナルマッチをご覧になられて、
“活版印刷でマッチを作りたい”というご相談をいただきました。

活版マッチのサンプルを制作してから初のご依頼だったので
ようやくカタチにできることが嬉しく、
ワクワクしながら送られてくるデザインを待ちました。

加工は神戸マッチさんでお願いしているので、
まずはご希望の紙がマッチ加工で使えるかどうか、
どのような形で印刷してお渡しすればよいか、等を相談しながら進めました。
マッチ箱の種類によって大きさが違い、
印刷の付け合せ方も変わるので、その都度調整していきます。
今回は3丁付けで印刷することになり、2回通しで合計6種類の絵柄で印刷。

 

 

 

 

 

 

 

 

江戸堀オリジナルマッチは「小平型」といって、
旅館によく置いてある小さめのサイズなのですが、
今回は「並型」と呼ばれるマッチメーカーの有標マッチに使われている型です。

紙は、気包紙Uディープラフの一番厚め295kgを使用。
(最近こちらでご紹介している紙は偶然にも気包紙が続いています)
東京からのご依頼のため、実際の刷り出しは見ていただけなかったのですが
できるだけ印圧は強くしてほしいとのご希望だけお聞きして
おまかせいただきました。

繊細な線画デザインでしたが、細かい部分も表現され
手触り感のあるいい仕上がりになりました。
平面から立体のマッチになると、これまたテンションがあがります!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マッチは使わなくても置いておくだけでかわいいですよね。
こちらはノベルティで作られたため、残念ながら販売はされないのですが、サンプルは江戸堀印刷所にも置いていますので、 ご覧になられたい方はぜひお越しください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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size : 56×23×7mm
print : 1/0(活版)
paper : 気包紙U ディープラフL295kg
color : K100

(ono)