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革友禅×関西の職人@BECAUSE OSAKA

大阪【うめきた】で本日10月25日(金)~10月27日(日)、
BECAUSE This is it OSAKA」というイベントが開催されています。
靴の教室・工房を運営されている大阪のNPO法人、シューネクストさんが出店されていて、
「革友禅」と「関西の職人」がコラボした逸品が展示販売されています。
http://next-kawayuzen.mystrikingly.com

今回、その革友禅の小さなパンフレットの印刷依頼をいただきました。
職人感がでる手触り感のある紙ということで、ブンペル ホワイトを提案させてもらいました。
カラー部分はオンデマンド印刷で対応、
表紙となる手書きの「でこぼこしわしわ革友禅」の文字だけ活版で印刷しています。

革友禅は、日本の伝統的な染色技法の「友禅染め」を生地ではなく革に施したもので、
大阪生野区のタケグチさんが独自で手がけている手法とのこと。初めて知りました。
実際に染めた革製品を見せてもらったのですが、
絵柄のかわいさと、なんともいえない触り心地の良い柔らかさが魅力的でした!

うめきた周辺では、知らない間にちょこちょことイベントやってますね。
私もふらっと行ってみようかなと思います。

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【BECAUSE This is it OSAKA】

ファッション雑貨をはじめ、デザイン、アートなど、大阪中の様々なクリエイティブ分野の才能が集結する展示・販売・体験イベント。一般入場無料。

会期:2019年10月25日(金)~10月27日(日)10:00~18:00
会場:うめきた2期地区 北街区暫定利用スペース
入場無料(ビジネス関係者の方はお名刺をお持ちください)
URL:https://www.because-osaka.com/
主催:大阪文化芸術フェス
協力:協力:うめきた2 期地区開発事業者

DARUMA:ステッチマーカー(マッチ箱型ケース)

以前にも紹介(2015年12月の記事)しましたダルマ糸でおなじみの横田株式会社さんが、
今回は、小さな編み物道具 ステッチマーカーを入れるためのマッチ箱型ケースを作られました。
中身と同じイラストがシンプルでわかりやすく、とてもかわいいデザインです。
こちらは【DARUMA STORE】で販売されています→

竹尾から昨年発売された用紙「カラープラン-FS 」クールグレーに、
活版で印刷したグリーンと蛍光レッドがよく映えています。
カラープランは、紙の厚みは1種類しかないのですが、
少し厚めで風合いもよく活版にも合う紙で、色の種類が豊富で51色もあるのが魅力です。

マッチ箱はマッチを入れる以外にも小物入れケース等いろんな使い方ができるので、
作りたい方はぜひご相談ください!

 

ピンマーク&お盆休みのお知らせ

7月に世界文化遺産に登録されることが決まった大阪・堺市の「百舌鳥・古市古墳群」ですが、
タイムリーなことに、たまたま活字の中から初号サイズのでっかい「堺」を発見しました。

その活字の側面には「森川龍文堂製」 の文字が刻まれていました。
これは鋳造会社のマークで、ピンマークと呼ばれます。
調べると「森川龍文堂」は、明治35年に創業された大阪の活字メーカーで、言わずと知れたモリサワのリュウミンと関係があるとのこと。
モリサワの創業者、森澤信夫氏が「森川龍文堂」の書体「新體明朝」の見本帳を譲り受け、それを元に開発された新書体の名称が、「龍」文堂の「明」朝体ということでリュウミン。納得。
書体の誕生を紐解いていくのもおもしろいです。
詳しくはモリサワのサイトへどうぞ→

他にもいくつかピンマークを見つけましたが、あるものとないものがあります。
活字ひとつでも歴史を感じ、今につながっていることが嬉しくなりました。

*活字は展示だけで使っていないですが、気になる方はぜひ見に来てください。

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▼お盆休みのお知らせ

8月10日(土)〜18日(日)まで休業させていただいております。

なお、お休み期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、
8月19日(月)以降にお返事させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

【デザインのひきだし37】に掲載されました

2019年6月発行『デザインのひきだし37』活版・凸版特集に掲載していただきました!
デザイナーさん、印刷会社にとってもほんとにためになる本です。
今回は編集長の津田さん自ら取材に来ていただけたので、
ここぞとばかりこちらも色々とお話を聞いてしまい勉強になりました。
津田さんは『セブンルール』という番組にも取り上げられた敏腕編集長で、
紙&印刷愛にあふれたほんとに魅力的な女性です。

ここ数年は完売になる人気雑誌なので、もう書店では見当たらないかもですが、
どこかで目にすることがあれば、P78をぜひご覧ください。
綴じ込み付録の印刷も提供しています。

昨日から大阪でG20サミットが行われているので、
関係者が宿泊している主要ホテルから近いここ中之島界隈も交通規制が入り、
ポリスがたくさんいてすごいことになってます。
普段はこんなこと無縁の街なのに違和感。。。
ちなみに江戸堀近辺は群馬県警察が活躍していました!


台南の活版印刷博物館「糖福印刷創意館」

年末年始のお休みに、台湾に行ってきました。
台湾が好きでチャンスがあればよく遊びに行くのですが、
今回は前から気になっていた、台南に2016年にオープンした活版印刷博物館まで足を運んでみました。

この「糖福印刷創意館」は、台南市街から特急電車で20~30分の新営という街にあります。
のんびり電車で郊外に足を伸ばすにはちょうどいい距離でした。

かつて台湾で盛んだった製糖産業。
その一大企業である「台糖」専用の活版印刷工場がここにありました。
2011年まで稼働していたこの印刷所をそのままリニューアルしているので、使われていた版が専門すぎて面白く、活字の量にも圧倒されました。

なんと7万個の活字母型があるとのこと!
鋳造機は日本製と台湾製が展示されていたのですが、説明してくれたスタッフの方曰く、日本製の方がgoodとのことでした。

日本では正月休みの1月3日は、台湾では普通の平日(旧正月がメイン)のため、見学者は私たちだけの貸切状態。この日の担当スタッフの方は、 英語も日本語もできないので、、とiphoneの翻訳で一生懸命説明してくださり、近所の美味しいお店も教えてもらい和やかな時間を過ごせました。
残念ながら教えてもらったお店はお休みだったので、通りがかりのお店で乾麺と小籠包を。どこで食べてもほとんどハズレがない台湾は、お腹も心も満たされます◎